半導体株が失速中? AI相場の主役はサイバーセキュリティや物理インフラへ移るのか

最近、AI関連株といえば半導体ばかり見ていた気がします。

NVIDIA、TSMC、東京エレクトロン、レーザーテック。

AI需要が伸びるなら、まず半導体が上がる。

そんなイメージがかなり強かったです。

ただ、ここ数日の相場を見ていると、

「そろそろAI相場の見られ方が少し変わってきているのでは?」

と感じるようになりました。

日経平均は5日続落、半導体株も重い動き

10月14日の日経平均は、前日比33円安の6万7744円で終了し、5営業日続落となりました。

一時は600円以上上昇する場面もありましたが、その後失速しています。

特に重かったのが半導体関連です。

東京エレクトロンは日経平均の押し下げ要因として大きく影響しました。

前日の米国市場でもSOX指数が5日続落しており、AI・半導体株への警戒感が強まっていました。

これまでかなり上がってきた分、少し疲れが出ているのかもしれません。

ASMLの決算は悪くなかった。それでも売られた

面白いのは、半導体需要そのものが急に崩れたわけではないことです。

ASMLの7〜9月期決算は好調で、AI向けを中心に先端半導体製造装置の需要は引き続き強く、会社側も将来の需要にかなり前向きです。

TSMCについても、AI需要を背景に過去最高益が期待されています。

それでも株価が素直に上がらない。

これは、

「AI需要が伸びること自体は、すでにかなり株価へ織り込まれている」

ということなのかもしれません。

良い決算を出しても、期待以上でなければ売られる。

株は難しいですね。

AI相場は「半導体だけ」ではなくなってきた?

ここで最近気になっているのが、AIを支える周辺インフラです。

AIを動かすにはGPUだけあっても仕方がありません。

実際には、

  • データセンター
  • 電力
  • 送配電設備
  • 冷却設備
  • 光ファイバーや通信設備
  • サイバーセキュリティ

などが必要です。

以前、AIデータセンター関連株としてSWCC、富士電機、日立、J-POWERなどを調べましたが、こうした「物理側」の需要はかなり長く続く可能性があります。

AIデータセンター関連株4選|SWCC・富士電機・日立・J-POWERに注目する理由

実際、海外でも半導体そのものではなく、光ファイバー、データセンター、電力設備などのAIインフラ関連株が大きく買われる動きが出ています。

サイバーセキュリティもAI時代のインフラ

もう一つ気になるのがサイバーセキュリティです。

最近は不正アクセスや情報漏えいのニュースがかなり増えています。

AIによって既存の攻撃手法が効率化されれば、当然ながら守る側も強化する必要があります。

少し前の記事でもサイバーセキュリティ関連株を調べましたが、この分野も、

「AIを使うために必要になるコスト」

の一つになっていくのかもしれません。

最近アプリの更新が多い気がする|情報漏えい続出でサイバーセキュリティ株も急騰

AIを導入する企業が増える
↓
扱うデータが増える
↓
クラウドや外部サービスも増える
↓
守る範囲も広がる

という流れです。

そう考えると、セキュリティもAI時代の立派なインフラですね。

半導体相場が終わったわけではない

ただし、

「半導体はもう終わり」

という話ではありません。

むしろASMLやTSMCの状況を見る限り、AI向け半導体需要自体はまだかなり強そうです。

問題は、株価です。

需要が伸びることと、今の株価からさらに上がることは別です。

最近のAI関連株には、金利上昇や設備投資負担への警戒も出ています。

特に巨額の借金をしてデータセンターを作る企業などは、金利上昇の影響を強く受けます。

AI関連株も「何でも買えば上がる」段階ではなくなってきた?

最近の相場を見ていると、AI相場が少し成熟してきたようにも感じます。

最初は、

AI → GPU → 半導体

という分かりやすい相場でした。

でも今後は、

AI → 半導体
AI → 電力
AI → データセンター
AI → 通信
AI → 冷却
AI → セキュリティ

と、恩恵を受ける業界が広がっていくのかもしれません。

逆に言えば、

「AI関連だから買う」だけでは難しくなってくる

とも言えます。

個人的には半導体より周辺インフラが気になる

私は以前から、半導体株は値動きが激しくて少し扱いにくいと感じています。

そのため、今のところ積極的に半導体株を買うつもりはありません。

一方で、

  • SWCC
  • 富士電機
  • 日立
  • J-POWER
  • サイバーセキュリティ関連

のような、

AIが広がれば必要になるものを売る企業

にはかなり興味があります。

ゴールドラッシュで金そのものを掘るより、ツルハシを売る会社を見るような感じですね。

これからは「AIの次のボトルネック」を探したい

今回の半導体株の失速を見て、

「AI相場が終わった」

とは思いませんでした。

むしろ、

「AI相場の次の主役はどこだろう?」

と考えるようになりました。

AIの計算能力が増えれば、次に足りなくなるのは電力かもしれません。

電力が確保できれば、今度は送電設備や冷却が足りなくなるかもしれません。

さらにAI利用が広がれば、サイバーセキュリティへの投資も必要になります。

こうした次のボトルネックを探していく方が、今後は面白そうです。

半導体株そのものは少し様子を見つつ、AIを支える周辺インフラは引き続き追っていきたいと思います。

※本記事は特定銘柄への投資を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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