2024年から株価が下落を続けている東京電力HDですが、さらに下落してしまい、3月2日現在は383円となっています。
試しに393円で100株だけ買っていたので、ちょっとだけ含み損になっています…。
下げの要因
2月27日に発表された柏崎原発の工事完了延期の影響のようです。
原子力発電所が再稼働できれば、高い燃料費のかかる火力発電に頼りきりにならずに済むため、発電コストが下がることが予想されます。
再稼働を織り込んでいた株価は、計画の延期を受けて下落し、以前までなら390円くらいで跳ね返っていたところでしたが、一時371円まで下げてしまいました。
3月2日現在は少し跳ね返っており、383円まで回復しています。
しかし、原発再稼働が遠のいた以上、上昇の見込みはあまりないように思われます。
発表された内容を見てみると、今回延期となったのは、7号機のテロ対策施設工事とのことです。
もともとは2025年の3月完成見込みでしたが、大幅に延期となり、2029年8月完了予定になりました。

「発電用原子炉設置許可に係る工事計画変更届出」には上記のように記載されています。
これを見ると6号機の方も2031年9月に延期されていますね。
この工事が終わらないと今年の10月以降は、7号機の再稼働はできません。
なぜ10月以降になると稼働できないのか?
これは原子力規制委員会の新規制基準内で「特定重大事故等対処施設」の設置が義務付けられているためです。7号機の設置期限は2025年10月だったため、この期限を過ぎると「特定重大事故等対処施設」がない状態では稼働してはいけないことになります。
逆に言えば、この期限までは稼働しても構わないのですが、地元の方の同意が必要なため、すぐに稼働というわけにはいきません。
それに持続的に使えないのでは、電力への貢献もあまり見込めないでしょう。
では6号機はどうなのか?
こちらは設置期限が2029年9月となっており、それまでに整備が終われば再稼働できます。
整備の完了予定は2025年8月のため、夏場の電力需要増に合わせて再稼働できれば、電気代も下がって、エアコンを我慢して熱中症になるようなことも減らせるかもしれません。
しかし、こちらも地元の方の同意は必要ですので、すぐに稼働とはいかないのが現実です…。
個人的今後の方針
正直火力発電だけやっていくのは無理があるように思います。
昔に比べ、電力使用量は増えているし、夏場の気温もかなり高くなってきています。
7号機は無理でも6号機については再稼働することになるのではないかと予想しています。
それが今年なのか、来年なのかはわかりませんが、さすがに7号機の工事完了までは待てないです。
再稼働されれば、発電コストが下がり、決算も良くなり、株価が上がる。
他の電力会社に比べて、圧倒的に東京電力の株価が安い状況も多少変わるかと思います。
もちろん、福島の原発廃炉作業もあるため、2011年ごろの水準にはならないでしょうが、東京を含む関東地方の電力を供給する会社ですから、今の倍くらいはあってもよさそうです。
引き続き、ちょっとずつ買い集めて、1000株くらいは持っておきたいところです。
コメント