こんにちは、ミラです。
10月29日の東京市場は、前引け時点で日経平均が3日続伸となりました。ただ、中身を見るとTOPIXは続落し、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数の2倍以上になっています。指数のプラスだけを見ると「強い一日」に見えますが、前場はむしろ選別色の強い、温度差のある相場でした。まずは確定した前引けの数字から整理します。
29日前引け:日経平均は続伸、TOPIXは続落
| 指標 | 前引け(10月29日11時30分) | 前日比 |
|---|---|---|
| 日経平均株価 | 64,131.28円 | +177.09円(+0.28%) |
| TOPIX | 3,979.89ポイント | -11.82ポイント |
日経平均の前日終値(10月28日)は63,954.19円で、前引けはそこから177.09円高となりました(https://finance.yahoo.co.jp/news/detail/cb8b2ec8c5be3016151b781f1b4b91e61ace3391)。前場の高値は64,797.33円(10時04分)、安値は63,882.45円(10時52分)で、高値と安値の幅は900円以上ありました(https://finance.yahoo.co.jp/quote/998407.O)。東証プライムの前場は、出来高が10億3046万株、売買代金が4兆4750億円で、値上がり478銘柄に対して値下がり1024銘柄、変わらず47銘柄でした(https://finance.yahoo.co.jp/news/detail/cb8b2ec8c5be3016151b781f1b4b91e61ace3391)。33業種中、上昇は14業種、下落は19業種でした(https://finance.yahoo.co.jp/news/detail/cb8b2ec8c5be3016151b781f1b4b91e61ace3391)。
為替は、前引け記事によると1ドル=157円70銭近辺で推移していました(https://finance.yahoo.co.jp/news/detail/cb8b2ec8c5be3016151b781f1b4b91e61ace3391)。午前中の取引レンジは157円60銭~158円06銭で、フィスコは、FOMCの内容が市場観測に沿ったものだった一方、今後の姿勢が想定ほどタカ派的でなかったため米金利が低下し、ドル売りに振れたと報じています(https://finance.yahoo.co.jp/news/detail/c7d85491832599d6a217b66038a758874c96d0fa)。
前場の流れ:米国株高で始まるも、サムスン決算で一時マイナス圏へ
前引け記事によると、29日の東京市場は米国株高を背景に買い優勢で始まり、AIや半導体株が主導しました(https://finance.yahoo.co.jp/news/detail/cb8b2ec8c5be3016151b781f1b4b91e61ace3391)。ただ、韓国サムスン電子の第3四半期決算を受け、半導体部門の営業利益が市場予想を下回ったとの見方から関連株が売られ、日経平均は一時マイナス圏に沈みました(https://finance.yahoo.co.jp/news/detail/cb8b2ec8c5be3016151b781f1b4b91e61ace3391)。サムスン電子は2026年10月29日午前10時(韓国時間)に第3四半期決算の説明会を開く予定だったことが、事前のIR日程でも確認できます(https://www.kalkinemedia.com/uk/news/announcements/samsung-electronics-smsd-to-announce-q3-2026-financial-results-on-october-29-via-live-webcast)。その後は押し目買いで底堅く推移し、前引けではプラスを回復しました(https://finance.yahoo.co.jp/news/detail/cb8b2ec8c5be3016151b781f1b4b91e61ace3391)。
サムスン電子の公式決算発表(10月29日)によると、第3四半期の連結売上高は195.3兆ウォン、営業利益は107.4兆ウォンで、半導体を含むDS部門の営業利益は106.5兆ウォンでした。半導体部門の利益がアナリスト予想をわずかに下回ったことが市場で警戒されたと報じられています(ロイター)。過去最高水準の実績と市場予想に届かなかった点は分けて評価する必要があります。
前場で買われた上方修正・株主還元銘柄
前場では、28日引け後から29日寄り前に出た上方修正や株主還元の開示が、個別株の買い材料になりました。いずれも11時30分時点の株価であり、終値ではありません。
| 銘柄 | 開示の内容 | 11時30分時点の株価 |
|---|---|---|
| ノジマ(7419) | 29日寄り前に2027年3月期第2四半期累計決算とあわせて通期予想を上方修正。売上高予想を300億円増額して1兆600億円(前期比7.9%増)、最終利益予想を60億円増額して540億円(同38.7%増)へ | 1,302円(+92円、+7.6%) |
| 日清製粉グループ本社(2002) | 28日引け後に上限1,400万株(発行済み株式総数の5.0%)または200億円の自社株買い(11月2日~来年6月23日、信託方式による市場買い付け)を発表。同時に第2四半期累計決算を発表し、通期売上高予想を8,700億円から9,000億円へ引き上げた一方、営業利益460億円、最終利益410億円の従来見通しは据え置き | 2,138円(+126円、+6.3%) |
| 積水化成品工業(4228) | 28日引け後に2027年3月期連結業績予想を上方修正。営業利益31億円から53億円(前期比2.1倍)、純利益25億円から37億円(同72.3%増)へ。配当予想も年17円から年25円へ引き上げ | 688円(+100円、+17.0%)でストップ高買い気配、東証プライム上昇率トップ |
| フリービット(3843) | 28日引け後に、提出期限の延長承認を受けていた2026年4月期の有価証券報告書を同日に関東財務局へ提出したと公表。過年度の決算短信を修正したうえで、前期決算と今期予想を開示。前期は売上高627億4,200万円(前期比13.9%増)、最終利益41億5,400万円(同51.2%増)。今期は売上高660億円、最終利益45億円と最高益更新を見込む | 1,922円(+177円、+10.1%) |
上記の銘柄の開示内容と11時30分時点の株価は、株探の昼刊記事「話題株ピックアップ:ノジマ、日清粉G、アドテスト」(11時40分配信)に基づいています(https://finance.yahoo.co.jp/news/detail/4aec3a1a426449f170b5c8a9acca358e806d514a)。なお、この記事では、28日に決算を発表したアドバンテストなどについては、すでに10月28日の記事で取り上げているため、主役としては扱っていません。
ミラの見方
前場のいちばんのポイントは、日経平均のプラスとTOPIXのマイナス、そして値上がり478銘柄に対する値下がり1024銘柄という組み合わせです。指数だけを見れば「3日続伸」ですが、市場全体では下げた銘柄の方が圧倒的に多く、上昇は一部の大型株や材料株に偏っていたことになります。こういう日は、指数の強さと自分の保有株の動きが一致しないことが多く、「日経平均が上がっているのに手持ちが下がる」という感覚になりやすい局面です。
もう一つのポイントは、サムスン決算という外部材料が、午前10時という場中のタイミングで相場の流れを一時的に変えたことです。寄り付きの米国株高という買い材料と、場中のサムスン決算という売り材料が同じ前場の中でぶつかり、高値と安値の幅が900円以上に広がりました。後場は、この押し目買いが続くのか、それとも前引けのプラスが縮むのかを見極める時間帯になります。30日には日銀金融政策決定会合の結果発表も控えており、前場の温度差が解消されるのか、それとも一段と広がるのか、後場の値動きと値上がり・値下がり銘柄数の変化をあわせて確認したいところです。
※本記事は、公開情報をもとに作成した情報提供のためのもので、個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
※本記事の指数は2026年10月29日の前引け時点、個別株価は同日11時30分時点のものであり、終値ではありません。サムスン電子の決算数値は同社の2026年10月29日付公式発表で確認しました。
※出典:ウエルスアドバイザー「日経平均は177円高と3日続伸、韓国サムスン決算受け一時下げ転換も=29日前引け」(2026年10月29日12時02分配信)、フィスコ「東京為替:ドル・円は軟調、米FOMC受けドル売り」(2026年10月29日12時22分配信)、株探ニュース「話題株ピックアップ:ノジマ、日清粉G、アドテスト」(2026年10月29日11時40分配信)、サムスン電子公式決算資料、日本銀行の公表予定、Yahoo!ファイナンス指数ページなどをもとに作成しました(2026年10月29日時点)。

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