こんにちは、ミラです。
11月2日の東京市場は、前週末の米国株安を受けて売り先行で始まりました。ただ、売り一巡後は下げ幅を縮め、日経平均は一時プラスに転じる場面もありました。前引けは小幅な続落にとどまりましたが、中身を見ると値下がり銘柄が7割近くを占め、半導体株の中でも決算への評価で明暗がはっきり分かれました。
きょうの要点
– 日経平均は前引けで195円安の63095円11銭、一時577円安まで下げた後、プラス圏に転じる場面もあった。
– 東京エレクトロンとアドバンテストが上昇して指数を下支えした一方、キオクシアとSCREENは急落した。
– 新規上場のMabGenesisは初値が公開価格を8.1%下回り、前引けは762円だった。
前引けの数字:日経平均は195円安、TOPIXは0.84%安
| 指標 | 前引け(11月2日) | 前営業日比 |
|---|---|---|
| 日経平均株価 | 63095円11銭 | -195円00銭(-0.31%) |
| TOPIX | 3931.61ポイント | -33.46ポイント(-0.84%) |
| 東証プライム売買代金(概算) | 3兆7990億円 | — |
| 東証プライム売買高(概算) | 10億2181万株 | — |
前引けの数字は、ロイターとみんかぶの報道で一致しています(出典:ロイター)(出典:みんかぶ)。
| 東証プライムの騰落(前引け) | 銘柄数 |
|---|---|
| 値上がり | 446銘柄 |
| 値下がり | 1056銘柄 |
| 変わらず | 48銘柄 |
値下がり銘柄は全体の7割近くに達しました。上昇した業種はガラス・土石、電気・ガス、食料品など一部にとどまり、下落した業種は倉庫・運輸関連、精密機器、非鉄金属など大半に広がりました。
朝の流れ:一時577円安から切り返し、一時プラス転換も
寄り付きの日経平均は、前営業日比318円安の62972円でした。その後も売りが続き、一時577円20銭安の62712円91銭まで下げ幅を広げました。
ただ、売り一巡後は先物を絡めた買いも入り、下げ幅を縮めました。一時は小幅ながらプラス圏に浮上する場面もありましたが、買いは続かず、前引けでは再びマイナス圏に沈みました。
この切り返しを支えたのが、決算を好感された半導体株の買いです。指数の下げ幅だけを見ると小幅ですが、値下がり銘柄の多さとあわせると、買いは一部の銘柄に集中していたことが分かります。
買われた半導体株:東エレクとアドバンテストが指数を押し上げ
| 銘柄 | 11時30分時点の株価 | 前営業日比 |
|---|---|---|
| 東京エレクトロン(8035) | 10000円 | +486円(+5.10%) |
| アドバンテスト(6857) | 35690円 | +830円(+2.38%) |
11時30分時点の株価は、株探の先物昼コメントで確認できます(出典:みんかぶ)。東京エレクトロンは10月30日に発表した2027年3月期の利益見通しが市場予想を上回ったことが評価され、アドバンテストも朝安からプラスに転じました。
この2銘柄だけで、午前の日経平均を400円あまり押し上げたと日経は伝えています(出典:日本経済新聞)。指数の下げが195円にとどまったのは、この2銘柄の下支えが大きかったということです。
売られた半導体株:キオクシアは前引け13.3%安、SCREENも大幅安
| 銘柄 | 前場の株価 | 動き |
|---|---|---|
| キオクシアホールディングス(285A) | 前引け11680円 | 前営業日比-13.3% |
| SCREENホールディングス(7735) | 11時09分時点9289円 | 前営業日比-2086円(-18.33%) |
キオクシアの前引けの株価と下落率は、株探の前場ランキングで確認できます(出典:Yahoo!ファイナンス)。キオクシアは一時17%あまり下げ、4月以来の安値を付けたと報じられています。
キオクシアは10月30日の決算と同時に、2026年4〜12月期の連結営業利益が前年同期比19倍になる見込みを示しました。大幅な増益見通しにもかかわらず市場予想を下回ったことが、売りの理由と報じられています(出典:日本経済新聞)。
同じ半導体関連でも、東京エレクトロンが「予想を上回った」ことで買われ、キオクシアが「予想に届かなかった」ことで売られました。決算の中身そのものより、市場の期待との差が、そのまま株価の明暗になった前場でした。NGKやレーザーテックが高い一方、キオクシアやSCREENが急落したことも、ロイターは伝えています(出典:ロイター)。
決算手掛かりの買い:丸文とストライクグループはストップ高
半導体株以外でも、決算を手掛かりにした買いが目立ちました。
| 銘柄 | 前引けの株価 | 前営業日比 |
|---|---|---|
| 丸文(7537) | 2180円 | +22.5%(ストップ高) |
| ストライクグループ(6196) | 1713円 | +21.2%(ストップ高) |
前引けの株価と上昇率は、株探の前場ランキングで確認できます(出典:Yahoo!ファイナンス)。丸文は10月30日取引終了後に2027年3月期の業績予想を上方修正し、配当予想も77円から100円に増額しました(出典:みんかぶ)。
ストライクグループは10月30日に、2027年9月期の連結営業利益予想を114.5億円(前期比10.1%増)とし、年間配当予想を80円と発表しました。自社株買いの実施もあわせて発表しています(出典:株探)。
指数が下げた日でも、業績予想の上方修正や増配といった具体的な材料がある銘柄には、はっきりと買いが集まりました。
新規上場:MabGenesisは初値763円、公開価格を8.1%下回る
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 銘柄 | MabGenesis(653A、東証グロース) |
| 公開価格 | 830円 |
| 初値 | 763円(公開価格比-8.1%) |
| 前引け | 762円 |
初値と前引けの値は、ロイターの前引け記事とフィスコの速報で一致しています(出典:ロイター)(出典:財経新聞)。同社は犬や猫を対象とする抗体医薬品の研究開発を手掛ける企業です。
初値形成後は一時709円まで下げましたが、その後切り返して一時841円まで上昇しました(出典:日本インタビュ新聞)。初値が公開価格を下回ったことと、その後の値動きは別の話です。初日の午前中だけでも値幅が大きく、落ち着いた評価はこれからということになります。
ミラの見方
前場の構図を一言でまとめると、「指数は小幅安、中身は選別色の強い下げ」でした。日経平均の下げは0.31%にとどまりましたが、TOPIXは0.84%安で、値下がり銘柄は7割近くに達しました。
値がさの半導体株2銘柄が指数を支えたため、指数の下げ幅は実態より小さく見えています。指数だけを見て「下げ渋った」と判断するのではなく、TOPIXの下げ率と値下がり銘柄数の多さをあわせて確認したいところです。
午後から引け後にかけては、京セラなどの決算発表が予定されています。3日は文化の日で東京市場が休場になるため、引け後の決算と米国市場の動きが、4日の手掛かりになります。
※本記事は、公開情報をもとに作成した情報提供のためのもので、個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
※本記事の株価・指数は2026年11月2日の前場(午前)の値で、終値ではありません。11時30分時点や11時09分時点と明記した値は、その時点の値です。引け後の決算は執筆時点では未発表のため、予定としてのみ記載しています。
※出典:ロイター「東京株式市場・前引け=続落、AI株の一角が朝安後切り返し 一時プラスも」(2026年11月2日)https://www.reuters.com/jp/markets/japan/H2K62HGCXBOZ7H2TE6LIBNCLNI-2026-11-02/ 、みんかぶ「東京株式(前引け)=続落、売り一巡後は半導体の一角が買われ下げ渋る」(2026年11月2日)https://minkabu.jp/news/4648242 、日本経済新聞「東証前引け 日経平均は続落、キオクシア急落で 決算手掛かりの物色は支え」(2026年11月2日)https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFL020EM0S6A101C2000000/ 、みんかぶ「株価指数先物〖昼〗 売り一巡後は押し目狙いのロング対応に」(2026年11月2日)https://minkabu.jp/news/4648246 、Yahoo!ファイナンス(株探)「前場のランキング〖値下がり率〗(11月2日)」https://finance.yahoo.co.jp/news/detail/b234606d8093093e491416b3977f56ea788ab8af 、Yahoo!ファイナンス(株探)「前場のランキング〖値上がり率〗(11月2日)」https://finance.yahoo.co.jp/news/detail/428fd753aabf511f81ac2ddda9e2847044f5d486 、みんかぶ「丸文はカイ気配スタート、今期業績・配当予想を上方修正」(2026年11月2日)https://minkabu.jp/news/4648024 、株探「寄前〖板状況〗<材料株>動向」(2026年11月2日)https://s.kabutan.jp/news/n202611020073/ 、財経新聞「〖IPO〗MabGenesis<653A> 初値は763円(公開価格830円)」(2026年11月2日)https://www.zaikei.co.jp/article/20261102/875801.html 、日本インタビュ新聞「〖IPO〗MabGenesis、初値763円で公開価格8.1%割れ、一時841円まで上昇」(2026年11月2日)https://www.media-ir.com/news/?p=186943 をもとに作成しました(2026年11月2日昼時点)。

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