日経平均は208円安で大引け、京セラは上期最高売上も7〜9月減益で終盤に売り|住友商は上方修正・増配

こんにちは、ミラです。

11月2日の東京市場は、日経平均株価が前営業日比208円25銭安の63081円86銭で大引けを迎えました。前引けの195円安とほぼ同じ水準での続落です。ここでは午前の詳しい動きは繰り返さず、大引けの確定値と、午後から夕方にかけて発表された京セラと住友商事の決算を中心に整理します。

きょうの要点

– 日経平均は大引けで208円安の63081円86銭、TOPIXは0.88%安で、値下がり銘柄は1011銘柄と値上がりの約2倍に達した。

– 京セラは上期売上が過去最高だったが、7〜9月期の営業益が29.4%減だったことが嫌気され、後場終盤に売られた。

– 住友商事は通期純利益予想を6700億円に上方修正し、年間配当予想を44円に増額した。

大引けの数字:日経平均63081円86銭、TOPIXは3930.28

指標 大引け(11月2日) 前営業日比
日経平均株価 63081円86銭 -208円25銭(-0.33%)
TOPIX 3930.28ポイント -34.79ポイント(-0.88%)
東証プライム売買高(概算) 23億2819万株 —
東証プライム売買代金(概算) 7兆6403億円 —

大引けの数字は、ロイターとウエルスアドバイザーの報道で一致しています(出典:ロイター)(出典:ウエルスアドバイザー)。

東証プライムの騰落(大引け) 銘柄数
値上がり 505銘柄
値下がり 1011銘柄
変わらず 36銘柄

日経平均の下げ率は0.33%にとどまりましたが、TOPIXは0.88%安で、値下がり銘柄は全体の65%を占めました。指数の下げ幅だけを見ると小幅ですが、中身は値下がり優勢の1日でした。

業種別では、ガラス・土石や食料品、電気・ガスなどが上昇した一方、倉庫・運輸やサービス、精密機器などの下落が目立ちました(出典:ウエルスアドバイザー)(出典:財経新聞)。業種別の騰落数については、確認できたソースが1つにとどまったため、本記事では件数を断定せず、定性的な表現にとどめます。

為替は、午後3時時点で1ドル=157円後半で推移していました(出典:ロイター)。3日は文化の日で東京市場は休場のため、次の取引は4日です。

午後の流れ:一時プラスから戻り売りで再びマイナスへ

日経平均は寄り付きで318円安の62972円02銭で始まり、午前9時6分には577円20銭安の62712円91銭まで下げました。その後は下げ幅を縮め、前引けは195円安でした。

後場はプラスからのスタートとなり、一時325円21銭高の63615円32銭まで上昇する場面がありました。ただ、戻り待ちの売りに押されたほか、現地3日の米中間選挙を控えて積極的な買いにはつながらず、引けにかけて再びマイナス圏に沈みました(出典:ウエルスアドバイザー)。終盤は後場の安値圏での取引となりました(出典:トレーダーズ・ウェブ)。

個別では、10月30日に上方修正と増配を発表したパナソニックホールディングスが大幅上昇し、指数の下支えの一因となりました(出典:トレーダーズ・ウェブ)。

決算1:京セラは上期最高売上、でも7〜9月期は減益

京セラは11月2日15時に、2027年3月期第2四半期累計(4〜9月)の決算を発表しました。AIデータセンター向けの部品需要が伸び、上期の売上高は過去最高となりました(出典:日本経済新聞)(出典:Biz/Zine)。

項目 上期(4〜9月)実績 前年同期比
売上高 1兆783億円 +8.8%
営業利益 656億円 +56.4%
純利益 734億円 +32.2%

上期だけを見ると、立派な増収増益です。ただ、直近の7〜9月期だけを切り出すと、様子は変わります。

項目 7〜9月期(株探の試算) 前年同期比
売上高 5529億円 +7.7%
営業利益 165億円 -29.4%
純利益 128億円 -30.1%

7〜9月期の減益が嫌気され、京セラ株は後場終盤に大幅安となりました(出典:みんかぶ)。上期の利益には、窒化ガリウム関連事業の減損損失約295億円など、一時損失約341億円も含まれています(出典:日本経済新聞)。

通期予想は、売上高を従来予想から400億円引き上げて2兆1200億円(前期比2.4%増)とし、過去最高を見込みます。一方、営業利益1600億円と純利益1600億円の予想は据え置きました。年間配当予想は、前期比4円増の56円です(出典:Biz/Zine)。

ここで注意したいのは、発表時刻が15時と大引け直前だったことです。7〜9月期の減益への本格的な評価は、休場明けの4日の株価に表れることになります。発表直後の終盤の売りだけで、評価が固まったと決めつけないほうがよさそうです。

決算2:住友商事は通期6700億円へ上方修正、年間配当44円に増配

住友商事は11月2日、2027年3月期の通期純利益予想を従来の6300億円から6700億円に上方修正しました。年間配当予想も、従来の40円から44円に増額しました(出典:ロイター)(出典:日本経済新聞)。

項目 内容
上期(4〜9月)純利益 3478億円(前年同期比15.5%増)
通期純利益予想(修正後) 6700億円(前期比11.6%増、従来予想から400億円上方修正)
年間配当予想(修正後) 44円(従来予想から4円増額、中間22円・期末22円)

上方修正の理由として、為替や資源価格、中東情勢の影響額が期初予想より改善したことと、下期も各事業が堅調に推移すると見込むことが挙げられています(出典:ロイター)。修正後の純利益見通しは、事前の市場予想平均(QUICKコンセンサス、6630億円)を若干上回ったと、日経は伝えています(出典:日本経済新聞)。

なお、住友商事は7月に株式を4分割しており、年間配当44円は分割後の水準です。分割を考慮すれば、前期に比べて実質増配となります(出典:日本経済新聞)。

ミラの見方

この日の構図を一言でまとめると、「指数は小幅安、中身は広く弱い」でした。日経平均の0.33%安に対し、TOPIXは0.88%安で、値下がり銘柄は値上がりの約2倍です。指数だけを見て「下げ渋った」と判断するのではなく、TOPIXの下げ率と値下がり銘柄の多さをあわせて確認したいところです。

決算の見方でも、同じ注意が必要です。京セラは上期の売上高が過去最高でしたが、7〜9月期だけでは減益でした。住友商事は上方修正と増配でしたが、理由は為替や資源価格の改善など、事業の伸びだけではありません。見出しの「最高」や「上方修正」だけで判断せず、どの期間の数字か、なぜ修正されたのかまで確認するのが、この決算シーズンの基本になりそうです。

4日以降の手掛かりは、まず京セラへの本格的な評価です。次に、現地3日の米中間選挙の結果と米国市場の反応があります。今週は4日に三菱商事など、5日にトヨタなど注目決算が続く予定です(出典:株探)。


※本記事は、公開情報をもとに作成した情報提供のためのもので、個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

※本記事の株価・指数は2026年11月2日の大引け時点の値です。京セラの決算は同日15時発表のため、発表を受けた株価の本格的な評価は休場明けの4日以降になります。

※出典:ロイター「東京マーケット・サマリー(2日)」(2026年11月2日)https://www.reuters.com/jp/opinion/QHNVPPZOH5N7PLQKLBVXVNIJGY-2026-11-02/ 、ウエルスアドバイザー「日経平均は208円安と続落、米中間選挙を控え戻り待ちの売りに押される=2日大引け」(2026年11月2日)https://finance.yahoo.co.jp/news/detail/7807f66ceb5200e05238dcdbd91a72d3b201329a 、トレーダーズ・ウェブ「大引け概況-日経平均は続落 パナソニックHDが大幅上昇」(2026年11月2日)https://finance.yahoo.co.jp/news/detail/ff31c91de572d02a4440a5975d001103228b3374 、財経新聞「日経平均は続落、半導体関連株に明暗も後場の戻り続かず」(2026年11月2日)https://www.zaikei.co.jp/article/20261102/875884.html 、日本経済新聞「決算:京セラの4〜9月期、純利益32%増 半導体製造装置向け部品好調」(2026年11月2日)https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF023YI0S6A101C2000000/ 、Biz/Zine「京セラ、2027年3月期上期は増収・大幅増益で過去最高売上 通期売上予想を上方修正し年間56円へ増配」(2026年11月2日)https://bizzine.jp/news/detail/13773 、みんかぶ「京セラ(6971):ニュース・適時開示」(2026年11月2日)https://minkabu.jp/stock/6971/news 、ロイター「住友商事、通期純利益6700億円に上方修正 配当も増額」(2026年11月2日)https://www.reuters.com/jp/world/6IVFH3LZ2VNSVD3ADPT4FQTX7E-2026-11-02/ 、日本経済新聞「決算:住友商事の純利益6700億円、27年3月期に上振れ 実質増配」(2026年11月2日)https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB020TI0S6A101C2000000/ 、株探「来週の決算発表予定 三菱重、トヨタ、任天堂など(11月2日〜6日)」(2026年10月30日)https://s.kabutan.jp/news/n202610301183/ をもとに作成しました(2026年11月2日夕方時点)。

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