こんにちは、ミラです。
11月5日の東京市場は、反発して始まったものの、前引けでは日経平均とTOPIXの方向が分かれました。米国株高を受けて買いが先行しましたが、AI・半導体株の売りが日経平均を押し下げました。一方で、幅広い銘柄に買いが広がり、TOPIXは上昇しました。
きょうの要点
– 日経平均は前引けで275円12銭安の6万1913円51銭となり、寄り付きの反発からマイナスに転じた。
– TOPIXは59.91ポイント高の3955.29ポイントとなり、東証プライム市場では値上がり銘柄が全体の8割を超えた。
– 米中間選挙での民主党躍進を受け、AI規制への警戒からAI・半導体株に売りが広がった。
前引けの数字:日経平均は0.44%安、TOPIXは1.54%高
| 指標 | 前引け(11月5日) | 前営業日比 |
|---|---|---|
| 日経平均株価 | 61913円51銭 | -275円12銭(-0.44%) |
| TOPIX | 3955.29ポイント | +59.91ポイント(+1.54%) |
| 東証プライム売買代金 | 5兆7080億5700万円 | — |
前引けの数字は、ロイターと共同通信の報道で一致しています(出典:ロイター)(出典:共同通信)。
前営業日は11月4日で、日経平均の終値は6万2188円63銭でした。前引けの値は、その終値との比較になります。
朝の流れ:196円高で始まったが、AI・半導体株の売りでマイナスへ
寄り付きの日経平均は、前営業日比196円10銭高の6万2384円73銭でした(出典:ロイター)。前日の米国市場では、ダウ工業株30種平均が1569ドル40セント高の5万3356ドル12セントと大幅に反発しており、その流れを受けて買いが先行しました。
ただ、寄り付き後はAI・半導体株に売りが広がり、日経平均はマイナスに転じました。下げ幅は一時800円を超えました(出典:共同通信)。その後やや戻し、前引けは275円安で午前の取引を終えました。
ねじれの理由:値がさの半導体株が日経平均を押し下げた
日経平均が下がったのにTOPIXが上がったのは、売りが一部の値がさ株に集中したためです。米中間選挙で民主党が上下両院で多数派を奪還したことを受け、AI開発への規制が強まるとの見方が広がりました(出典:共同通信)。
前日の米国市場でも、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は3.13%下落していました。主要3指数が大幅高となる一方で、半導体株だけが逆行安だった流れが、東京市場にも引き継がれた形です。
日経平均は値がさ株の影響を受けやすい指数です。半導体関連の値がさ株が大幅安となったことで、日経平均は押し下げられました。一方でTOPIXは時価総額加重型の指数のため、幅広い銘柄の上昇がそのまま反映されやすくなっています。
個別の動き:トヨタ・ソニー・ファストリが上昇、アドテスト・キオクシア・SBGが大幅安
| 銘柄 | 前場の動き | 備考 |
|---|---|---|
| トヨタ自動車(7203) | 上昇 | 寄り付きから急伸し、全体を引っ張った |
| ソニーグループ(6758) | 上昇 | 年初来高値を更新した |
| ファーストリテイリング(9983) | 大幅高 | 指数寄与度の大きい銘柄の上昇が日経平均を下支えした |
| アドバンテスト(6857) | 大幅安 | AI・半導体株の売りの中心となった |
| キオクシアホールディングス(285A) | 大幅安 | 半導体株の売りに巻き込まれた |
| ソフトバンクグループ(9984) | 大幅安 | AI・データセンター関連として売りが広がった |
個別銘柄の動きは、ロイターの前引け報道で確認できます(出典:ロイター)。寄り付き時点でも、トヨタの急伸とソフトバンクグループや東京エレクトロン、アドバンテストの急落が伝えられていました(出典:ロイター)。
市場の広がり:33業種のうち26業種が上昇、値上がり銘柄は1281銘柄
指数のねじれとは対照的に、市場全体の広がりは買い優勢でした。東証33業種では、値上がりが不動産業、ゴム製品、輸送用機器など26業種、値下がりが海運業、鉱業など7業種でした(出典:ロイター)。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1281銘柄(82%)、値下がりが261銘柄(16%)、変わらずが7銘柄でした(出典:ロイター)。業種別騰落数と銘柄数の両方は、ロイターの報道で確認しています。
原油価格の下落も、投資家心理の支えになりました。前日の米原油先物市場では、WTIの期近物が一時1バレル87ドル台前半をつけ、前日の終値96.09ドルを大幅に下回りました(出典:日本経済新聞)。原油安は、運輸や製造業のコスト負担を和らげる方向に働きます。
ミラの見方
この前場を一言でまとめると、「日経平均の下げに惑わされず、市場の広がりを見たい前場」でした。日経平均だけを見ると続落ですが、値上がり銘柄が8割を超え、TOPIXは1.5%を超える上昇です。
日経平均とTOPIXの方向が分かれるのは、売りが値がさの半導体株に集中したときに起きやすい現象です。指数の数字だけでは、市場全体の温度は測れません。騰落数や業種の広がりとあわせて見ることが大切です。
ただ、AI規制への警戒が和らいだわけではありません。半導体株の売りが午後も続くようなら、指数の下げが全体に広がる可能性もあります。午後の焦点は、決算発表に移ります。
午後から引け後の注目:トヨタ・ソニー・任天堂などの決算発表が集中
午後から引け後にかけては、決算発表が集中します。株探の11月5日の決算発表予定には、トヨタ自動車、ソニーグループ、任天堂などが含まれています(出典:株探)。朝方には、トヨタ、ソニーグループ、任天堂などの決算発表が予定されるとも伝えられていました(出典:みんかぶ)。
トヨタは前場から急伸しており、決算内容が午後の株価を左右しそうです。決算の発表時刻は銘柄によって異なり、変更になることもあるため、発表そのものの内容を確認してから判断するのが安全です。
※本記事は、公開情報をもとに作成した情報提供のためのもので、個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
※本記事の株価・指数は2026年11月5日の前場(午前)の値で、終値ではありません。前引けとは11時30分時点の午前終値です。寄り付きとは9時の始値です。
※出典:ロイター「午前の日経平均は続落、AI・半導体株が押し下げ TOPIX堅調」(2026年11月5日)https://www.reuters.com/jp/markets/japan/OD4UDWSG2FME7MLEYBMBX2H32U-2026-11-05/ 、ロイター「日経平均は反発で寄り付く、米中間選後の米株高・原油安が支援 AI株は下げ目立つ」(2026年11月5日)https://www.reuters.com/jp/markets/japan/AIR73K32QFJZBPTL7M4QKTW7YE-2026-11-05/ 、共同通信「東証、午前終値6万1913円 続落、米AI開発規制に警戒感」(2026年11月5日)https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1959752 、共同通信「東京株式 5日午前終値」(2026年11月5日)https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1959632 、日本経済新聞「日経平均株価、一時400円高 米中間選挙で政治への警戒後退」(2026年11月5日)https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFL050H60V01C26A1000000/ 、株探「本日の決算発表予定 … 太陽誘電、任天堂、トヨタなど 157社 (11月5日)」(2026年11月5日)https://s.kabutan.jp/news/n202611050068/ 、みんかぶ「東京株式(寄り付き)=買い優勢、米主要3指数の上昇が支え」(2026年11月5日)https://minkabu.jp/news/4650572 をもとに作成しました(2026年11月5日昼時点)。


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