こんにちは、ミラです。
11月3日の米国市場は、主要3指数で高安が分かれました。ナスダック総合指数とS&P500は3日ぶりに反発しましたが、ダウ平均は反落しました。東京市場は11月3日が文化の日で休場だったため、2日と3日の米国市場の動きが、4日の東京市場にまとめて持ち込まれる形になります。まずは確定した終値から整理します。
きょうの要点
– 11月3日の米国市場は高安まちまちで、ナスダックは0.83%高、S&P500は0.36%高、ダウは0.38%安でした。
– 半導体株が反発を主導しましたが、アップルは下落し、ダウの重しになりました。
– 引け後に発表されたAMDの2026年第3四半期決算は、データセンター売上高が前年同期比97%増と好調で、時間外でも上昇しました。
3日の米国市場(現地時間の終値):ナスダックとS&P500が3日ぶり反発
| 指標 | 終値(11月3日) | 前日比 |
|---|---|---|
| NYダウ平均 | 51786.72ドル | -197.26ドル(-0.38%) |
| S&P500 | 7568.92ポイント | +27.52ポイント(+0.36%) |
| ナスダック総合指数 | 25372.01ポイント | +207.65ポイント(+0.83%) |
| ラッセル2000 | 2812.45ポイント | +6.57ポイント(+0.23%) |
終値は、AP通信の集計と複数の市場まとめで一致しています(出典:AP通信)(出典:The Motley Fool)。S&P500とナスダックが3日ぶりに反発した一方で、ダウだけが下落した点が、この日の特徴です。
この分かれ方には、セクターの違いが表れています。半導体株の反発がナスダックとS&P500を押し上げた一方で、アップルの下落がダウの重しになったと報じられています(出典:The Motley Fool)。指数の方向だけを見ると「米国株は上がったのか、下がったのか」が分かりにくくなりますが、中身は半導体株の反発と、一部大型株の下落が並存した日でした。
半導体株が反発を主導、アップルはメモリーコスト懸念で下落
半導体株は、前日までの売りから反発しました。半導体株の反発が、ナスダックとS&P500の上昇をけん引したと報じられています(出典:The Motley Fool)。2日はフィラデルフィア半導体株指数が3.37%安と大きく下げていたため、3日の反発は、その売りの一服という面もあります。
一方、アップルは下落しました。報道によると、アップルの終値は331.90ドルで、前日比1.90%安でした(出典:The Weekend Spread)。下落の背景として、メモリーコストの上昇への懸念が挙げられています。2日引け後に発表されたアップル決算では、中国売上が市場予想に届かなかったことが、すでに時間外の売りにつながっていました。
つまり、半導体株全体が一律に買われたわけではありません。AI・データセンター関連への買い戻しと、アップルへの売りが同時に起きた日です。東京市場でも、半導体株をひとくくりにせず、銘柄ごとの材料を見分ける必要がありそうです。
米9月JOLTS求人件数は予想上回る、米10年債利回りは4.9%台へ上昇
| 指標 | 結果 |
|---|---|
| 米9月JOLTS求人件数 | 752.3万件(市場予想は約716万件、8月は719万件に上方修正) |
| 米9月製造業受注 | 前月比+1.8%(市場予想は+1.2%) |
| 米10年債利回り(3日終値) | 4.9%台へ上昇 |
| ドル・円(3日のニューヨーク市場) | 157円98銭から158円77銭まで上昇して引けた |
JOLTS求人件数と製造業受注の結果は、フィスコのまとめで確認できます(出典:TradingView(フィスコ))。求人件数は4カ月ぶりの高水準とされ、労働市場の堅調さが示されたと報じられています。求人件数が予想を上回ったことは、金利上昇を通じたドル買いにもつながったと伝えられています。
ここで注意したいのは、求人件数の増加が、そのまま「利上げが近い」と決まったことを意味するわけではない点です。3日の段階では、市場が金利上昇を織り込んだ動きとして報じられているにとどまります。利上げの有無そのものは、今後の雇用統計や物価指標、米連邦準備理事会(FRB)の発言を待つ必要があります。
AMDの第3四半期決算:データセンター売上高が97%増、時間外も上昇
AMDは3日の引け後に、2026年第3四半期決算を発表しました。売上高と調整後1株利益は、いずれも市場予想を上回りました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 売上高 | 133億7700万ドル(前年同期比+45%、市場予想130億8000万ドルを上回る) |
| 調整後1株利益(EPS) | 2.09ドル(前年同期比+74%、市場予想1.97ドルを上回る) |
| データセンター売上高 | 85億4600万ドル(前年同期比+97%、市場予想82億ドルを上回る) |
| クライアント売上高 | 29億4900万ドル(前年同期比+7%) |
| ゲーミング売上高 | 7億7300万ドル(前年同期比-40%) |
| 第4四半期の売上高見通し | 約170億ドル(±3%) |
決算の数値は、AMDの決算報告をもとにしたまとめで確認できます(出典:TradingKey)。データセンター部門の伸びは、EPYCプロセッサとInstinct MI450シリーズへの強い需要がけん引したとされています。CEOのリサ・スー氏は、2027年の売上高が80%超の増加になる見通しを示したとも報じられています(出典:Stocktwits)。ただし、2027年の見通しは会社側の予想であり、確定した実績ではありません。
好決算の一方で、弱い部分もあります。ゲーミング売上高は前年同期比40%減でした。また、当四半期のフリーキャッシュフローは市場予想を大幅に下回ったと報じられています(出典:TradingKey)。株価は時間外取引で上昇したと報じられていますが、時間外の値は正式な終値ではなく、流動性も低いため、通常取引の終値と足し合わせてはいけません。
それでも、引け後のAMD決算は、東京市場の半導体株にとって追い風になり得る材料です。2日にインテルの弱い見通しが半導体株売りの一因になっていただけに、AMDのデータセンターの強さは、AI需要そのものが失速したわけではないという見方を支えます。
東京市場はきょう再開:4日に持ち込まれる材料を整理する
11月2日の東京市場は、日経平均が208.25円安の63081.86円で引けています。11月3日は文化の日で休場でした。4日朝の段階で確認できる持ち越し材料は、次の通りです。
| 持ち込まれる材料 | 内容 |
|---|---|
| 11月2日の米国市場 | ダウ反発、ナスダック・S&P500反落、半導体株指数3.37%安、原油7%超急落 |
| 11月3日の米国市場 | ナスダック・S&P500が3日ぶり反発、ダウは反落、半導体株が反発 |
| 11月3日引け後のAMD決算 | データセンター売上高97%増、第4四半期見通しも市場予想を上回る |
| シカゴ日経平均先物(4日5時27分時点の報道) | 63055円 |
| 11月4日の日本企業の決算予定 | NTT、伊藤忠商事、三井物産、三菱商事、IHIなど78銘柄が予定されている |
シカゴ日経平均先物の値は、みんかぶの為替・株式ニュースの見出しで確認できます(出典:みんかぶ)。先物は2日の日経平均終値63081.86円をわずかに下回る水準ですが、先物と現物は別物であり、寄り付きの水準を決めるものではありません。あくまで朝の手がかりの一つとして見るのが妥当です。
4日の日本企業の決算予定は、株探の週間予定で確認できます(出典:株探(みんかぶ))。NTTや総合商社など大型株の決算が午後に集中するため、午前の値動きだけで1日の方向を決めつけない方がよさそうです。米国では、4日夜にADP雇用統計とISM非製造業景況指数が予定されており、中間選挙の結果も日本時間4日以降に判明する見通しです。
ミラの見方
この朝に一番大事なのは、米国市場が「全面高」でも「全面安」でもなかったことです。ナスダックが反発し、ダウが下落したという分かれ方は、買い戻しの対象が半導体株に偏っていたことを示しています。東京市場でも、指数の方向だけでなく、半導体株とそれ以外の銘柄の動きを分けて確認したいところです。
AMD決算の読み方にも、同じ注意が必要です。データセンターの97%増は確かに強い数字ですが、ゲーミングの40%減や、フリーキャッシュフローの予想未達も同時に報じられています。好決算だから買い、という単純な読み方ではなく、どの部門が強く、どこが弱かったかまで見ることが、4日の半導体株の動きを判断するうえで役に立ちます。
もう一つ、JOLTSの上振れと金利上昇も、東京市場への影響を分けて考える必要があります。金利上昇は、成長株には重しになりやすい一方で、ドル・円の円安方向への動きは輸出関連株には追い風になり得ます。4日は、半導体株の反発、円安の動き、そして午後の大型決算という、三つの材料が時間差で出てくる日になりそうです。
※本記事は、公開情報をもとに作成した情報提供のためのもので、個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
※本記事の米国市場の数値は2026年11月3日(現地時間)の終値、AMDの時間外の値は同日引け後の値で、正式な終値ではありません。シカゴ日経平均先物の63055円は4日5時27分時点の報道による値で、東京市場の寄り付きを決めるものではありません。11月4日の日本企業の決算は執筆時点では未発表のため、予定としてのみ記載しています。
※出典:AP通信「How major US stock indexes fared Tuesday 11/3/2026」(2026年11月3日)、The Motley Fool「Stock Market Today, Nov. 3: Markets Edge Higher as Semiconductor Stocks Rebound」(2026年11月3日)、The Weekend Spread「The Close: Tuesday, November 3, 2026」(2026年11月3日)、TradingKey「AMDの第3四半期データセンター売上高が前年同期比97%増、EPS 74%増を牽引:株価は時間外取引で7%急騰」(2026年11月3日)、Stocktwits「AMD Stock Surges After Hours As Q3 Sales Surge 45% On AI Boom, And Expectations For 80% Revenue Jump In 2027」(2026年11月3日)、TradingView(フィスコ)「11月3日のNY為替概況」(2026年11月3日)、みんかぶ「NY各市場 5時台 ダウ平均は234ドル安 シカゴ日経平均先物は63055円」(2026年11月4日)、株探(みんかぶ)「今週の決算発表予定 三菱重、トヨタ、任天堂など(11月2日~6日)」(2026年11月1日)などをもとに作成しました(2026年11月4日朝時点)。

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