資産3,000万円でサイドFIREできる?7,000万円まで貯めるべきか計算してみた

こんにちは! 最近、資産形成シミュレーターを使って、将来の働き方についていろいろ考えています。以前から資産3,000万円でサイドFIRE、5,000万円で完全FIREという目標を持っていました。

ただ、実際に資産の取り崩しを計算してみると、思っていたより難しい部分もあるんですよね。例えば3,000万円を年4%で運用できれば、年間120万円の運用益。月10万円の生活費なら計算上は元本を維持できます。でも、将来の物価上昇を忘れていました。

物価が上がれば、今と同じ生活を続けるために必要なお金も増えます。今回は、資産3,000万円で働く時間を減らすか、7,000万円まで働き続けるかを比較してみました。

なぜインフレ率を2%で計算するのか?

今回の試算では物価上昇率を年2%と仮定します。この数字には一応根拠があります。日本銀行は2013年から、消費者物価の前年比上昇率2%を「物価安定の目標」として掲げています。

また、2026年7月の日本銀行の経済・物価情勢の展望では、物価上昇率が2028年度にかけて2%程度に向かうという見通しが示されています。さらに、10月23日に発表された2026年9月の全国消費者物価指数は、生鮮食品を除く総合で前年同月比2.1%の上昇でした。

とはいえ、これから何十年も必ず2%ずつ物価が上がるという意味ではありません。今回は長期的な資産形成を考えるための計算上の仮定として使います。

資産3,000万円なら月10万円を取り崩せる?

まず単純な計算です。資産3,000万円を年4%で運用すると、年間運用益は120万円。年間120万円ということは月10万円に相当します。毎年確実に4%増え、その範囲で取り崩すなら元本は3,000万円のままです。

しかし、実際の相場には上昇する年も下落する年もありますし、税金や手数料もかかります。さらに元本が3,000万円のままでも、物価が上がればそのお金で買えるものは減ってしまいます。

資産を年2%増やそうとすると、使えるお金は半分に

そこで、年4%の運用益のうち2%分を資産の成長に回すと考えてみます。

項目 年間金額
初期資産 3,000万円
年4%の運用益 120万円
資産成長用に残す2%分 60万円
生活費に使える金額 60万円

つまり、生活費として使えるのは年間60万円、月5万円です。月10万円を取り崩せると思っていたのに、インフレ対策まで考えると半分になってしまいました。

ただし、これは年4%のリターンを一定とした単純モデルです。実際には価格変動があり、運用益から2%を残せば確実に購買力が守られるわけでもありません。

月10万円を取り崩すなら6,000万円必要?

運用利回り4%から資産成長分2%を差し引き、初期資産の2%を初年度の生活費に回すという考え方なら、次のようになります。

資産額 年4%の運用益 年2%の成長分を残した月間取り崩し額
2,000万円 80万円 約3.3万円
3,000万円 120万円 5万円
4,000万円 160万円 約6.7万円
5,000万円 200万円 約8.3万円
6,000万円 240万円 10万円
7,000万円 280万円 約11.7万円

※初年度の単純計算。税金・手数料は考慮していません。月10万円を取り崩しながら資産を年2%増やすには、この仮定で約6,000万円必要になります。7,000万円ならさらに余裕があります。

FIREを目指す人が5,000万円や7,000万円を目標にする気持ちも、少し分かるようになりました。ただし7,000万円に到達するまで、あと何年間働く必要があるのかという問題もあります。

3,000万円でサイドFIREする方法もある

そこで考えたいのが、月5万円だけ働いて稼ぐ方法です。生活費が月10万円で、手取り労働収入が月5万円なら、資産から取り崩すのは月5万円、年間60万円だけで済みます。

資産3,000万円に対して年間2%です。先ほどの単純計算では、年4%の運用益のうち2%を取り崩しに使い、残り2%を資産の成長に回せます。7,000万円まで働き続けなくても、3,000万円と月5万円の収入を組み合わせる方法があるわけです。

私としては、こちらの方が魅力的に感じます。今の仕事を完全に辞めることよりも、労働時間を減らして自由な時間を増やしたいからです。もちろん、月5万円の手取り収入が将来も続く保証はありません。

インフレを考慮して30年間運用したらどうなる?

ここからは、もう少し具体的に計算します。資産は毎年4%で運用、現在の年間生活費は120万円、生活費は毎年2%上昇、サイドFIREの場合の手取り収入は年間60万円で固定。各年の運用益を反映した年末に、不足する生活費を取り崩します。税金や手数料などは考慮しません。

シナリオ 10年後 20年後 30年後
3,000万円・収入ゼロ 約2,873万円 約2,342万円 約1,138万円
3,000万円・手取り月5万円 約3,594万円 約4,129万円 約4,503万円
7,000万円・収入ゼロ 約8,794万円 約1億1,107万円 約1億4,112万円

まず3,000万円で無収入になる場合。最初は大きく減りませんが、物価上昇によって取り崩し額が増えていき、30年後には約1,138万円です。

同じ3,000万円でも月5万円の手取り収入があれば、30年後は約4,503万円となりました。もっとも30年間毎年4%で運用でき、月5万円の収入も途切れないという前提なので、現実にこの結果になるかどうかは分かりません。

7,000万円の場合は、無収入でも計算上は資産が増えました。やはり元本の大きさは重要ですね。なお、表は将来の名目金額です。物価が30年間2%ずつ上がれば、30年後の4,503万円の購買力は現在の約2,486万円相当となります。額面の増加と実質的な豊かさは分けて考えたいところです。

7,000万円まで待つことにもリスクがある

ここまでの結果を見ると、7,000万円まで貯めてからFIREする方が安心できそうです。しかし私としては別の問題も感じています。それは、時間です。

3,000万円に到達してから7,000万円を目指すなら、さらに4,000万円増やす必要があります。運用によって増える可能性はありますが、それでも相当な時間がかかるでしょう。その間、今と同じように週5日働き続ける必要があるかもしれません。

もちろん仕事が好きな人ならそれでもよいと思います。ただ私の場合、できれば早い段階で労働時間を減らしたいんですよね。週3日程度の勤務にして、残りの日は自由に過ごす。朝ゆっくり起きてブログを書いたり、ゲームを作ったり、旅行に出かけたりする。そういった時間にも価値があると思います。

資産を増やすために何年間働くかは、人生の時間をどう使うかという問題でもあるのだと思います。

そもそも年4%の運用は保証されていない

今回は毎年4%の運用益が得られると仮定しましたが、実際にはリターンが大きく変動します。ある年は上昇しても、翌年は大きく下落するかもしれません。

特に注意したいのは、FIRE開始直後の暴落です。資産が大きく減った状態で生活費を取り崩すと、相場が回復しても元の水準に戻りにくくなる場合があります。そのため、私は生活費の1〜2年分程度は現金で確保しておきたいと思っています。

退職後の税金や社会保険料、住居費の変化なども、実際の計画では考慮する必要があります。今回の数字だけで退職が安全だと判断することは避けたいです。

副業で月5万円を稼げる仕組みを作りたい

こうして計算すると、改めて副業の重要性を感じます。3,000万円から7,000万円へ資産を増やすのは簡単ではありませんが、月5万円の副収入があれば年間60万円も取り崩し額を減らせます。

もちろん、月5万円を安定して稼ぐこと自体が簡単ではありません。私もブログを運営していますが、アクセスはまだ少なく、収益化には苦戦しています。

それでも、ブログや自分で作ったサービスなどから少しずつ収入が得られるようになればうれしいですね。まずはブログで月1,000円。その後、月1万円、3万円、5万円と増やせれば理想的です。

ただ、副業のために毎日長時間働かなくてはならないなら、自由な時間を増やす目的から離れてしまいます。できれば記事やサービスが継続的に収益を生み出してくれる仕組みを作りたいと思っています。

資産シミュレーターでも試してみました

生活費を月1万円減らす、月5万円だけ働く、3,000万円になるまで積み立てる。条件を少し変えるだけで将来の資産推移は変わります。そうした計算を気軽に試せるよう、資産形成シミュレーターも公開しています。

資産形成シミュレーターはこちら

※今回の記事のインフレ込み試算は別途計算したものです。同じ条件をシミュレーター上で再現できるかは、入力項目や計算方法によって異なります。

まとめ:7,000万円を目指すか、3,000万円で自由を増やすか

年4%で運用できたとしても、物価上昇を考えると月10万円をずっと取り崩す生活は簡単ではありません。一方、3,000万円でも月5万円の収入があれば、資産の取り崩しを抑えながら生活できる可能性があります。

7,000万円まで貯めてから完全FIREするのも選択肢です。ただ、その間の時間も無視できません。私としては、やはり3,000万円程度を確保したうえで、週3〜4日程度の仕事へ移行する方法が気になっています。

もちろん、今後の資産状況や仕事の環境によって考え方は変わると思います。それでも、資産を増やすことだけでなく、自由に使える時間を増やすことも大切にしたい。そんなことを改めて感じたシミュレーションでした。

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参考資料

日本銀行:2%の「物価安定の目標」

日本銀行:経済・物価情勢の展望(2026年7月)

総務省統計局:消費者物価指数(2026年9月分)

※この記事は2026年10月24日時点の情報に基づく個人的なシミュレーションです。年4%の運用利回り、年2%の物価上昇率、一定の労働収入は計算上の仮定であり、将来の成果を保証しません。税金・社会保険料・手数料・資産価格の変動などにより結果は変わります。

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