日経平均は893円安で大引け、一時3000円超安から2158円戻す|引け後はARE HDが24%上方修正

こんにちは、ミラです。

11月4日の東京市場は、大きく揺れる1日になりました。前引けでは2246円安でしたが、午後には下げ幅が3000円を超え、日経平均は6万円の大台目前まで下がりました。それでも大引けにかけては買い戻しが入り、終値は893円安まで戻しました。

きょうの要点

– 日経平均は大引けで893円23銭安の6万2188円63銭となり、3日続落した。

– 午後の安値6万0030円10銭からは2158円53銭戻し、引けにかけて下げ幅を大きく縮めた。

– 引け後にはAREホールディングスが通期の最終利益を24.1%上方修正し、最高益予想を上乗せした。

大引けの数字:日経平均は1.42%安、TOPIXは0.89%安

指標 大引け(11月4日) 前営業日比
日経平均株価 62188円63銭 -893円23銭(-1.42%)
TOPIX 3895.38ポイント -34.90ポイント(-0.89%)
東証プライムの値上がり銘柄数 423銘柄 —
東証プライムの値下がり銘柄数 1081銘柄 —
東証プライムの変わらず銘柄数 42銘柄 —

大引けの数字は、日本経済新聞と時事通信、株探の報道で一致しています(出典:日本経済新聞)(出典:時事通信)(出典:株探)。値上がり・値下がり銘柄数は、株探の大引け記事と当日の市況まとめの両方で同じ数字が確認できます。

前営業日は11月2日で、日経平均の終値は63081円86銭でした。3日は文化の日で東京市場が休場だったため、4日の終値は休日前の終値との比較になります。日本経済新聞によると、終値は7月30日以来およそ3カ月ぶりの安値水準で、TOPIXも6月12日以来の安値水準でした。

1日の流れ:前引け2246円安から、午後は3000円超安へ、そして戻す

時点 日経平均 前営業日比
寄り付き 62973円16銭 -108円70銭
前引け 60835円36銭 -2246円50銭
午後の安値(13時37分) 60030円10銭 -3051円76銭
大引け 62188円63銭 -893円23銭

午後の安値と大引けの数字は、財経新聞(フィスコ)のクロージング記事と当日の市況まとめで一致しています(出典:財経新聞)。前引けの数字は、昼の記事でも確認した日本経済新聞の前引け記事と同じです。

午後に入ると、日経平均は下げ幅を3000円あまりに広げ、6万円割れ目前まで下がりました。ただ、中間選挙の大勢が明らかになるにつれて、イベント通過によるあく抜け感も意識されたと財経新聞は伝えています。その後は後場中ごろから大引けにかけて、下げ幅を大きく縮めて取引を終えました。

ここで注意したいのは、「あく抜け感」は報道が伝える市場の見方であり、戻りの原因として確定した事実ではないことです。1日の値動きとしては、前場の売り、午後の一段安、そして引けにかけての戻しという、3つの局面があったと整理できます。

売りの中心:主力4銘柄で611円押し下げ

銘柄 日経平均へのマイナス寄与度(大引け)
アドバンテスト(6857) -258.90円
東京エレクトロン(8035) -172.93円
ソフトバンクグループ(9984) -114.08円
京セラ(6971) -65.26円

この4銘柄の寄与度は、株探の大引け記事で確認できます(出典:株探)。4銘柄の合計は約611円で、財経新聞が「この4銘柄で日経平均を611円押し下げた」と伝えた内容と一致します。

値下がり銘柄数は1081銘柄で、東証プライム全体の7割近くを占めました。それでも値上がり銘柄は423銘柄あり、市場全体が一様に下げたわけではありません。日経平均の下げ率が1.42%だったのに対し、TOPIXの下げ率が0.89%にとどまった点も、下げが値がさの半導体株に集中したことを示しています。

引け後の決算:ARE HDが24.1%上方修正、最高益予想を上乗せ

AREホールディングス(5857)は、11月4日大引け後の15時30分に、2027年3月期第2四半期累計(4〜9月)の決算と通期予想の修正を発表しました(出典:株探)。

項目 内容
上期(4〜9月)の最終利益 209億円、前年同期比92.9%増
上期の従来予想との比較 従来予想140億円を上回って着地
通期の最終利益(新予想) 360億円、従来予想290億円から24.1%上方修正
通期の最終利益(前期比) 前期244億円から47.3%増
通期の売上収益(新予想) 7000億円、従来予想6800億円から2.9%上方修正
通期の営業利益(新予想) 520億円、従来予想410億円から26.8%上方修正
年間配当(新予想) 155円、従来計画135円から20円増額

株探によると、通期の最高益予想は従来の6期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せしたものになります。上期の最終利益が従来予想を大きく上回ったことが、通期の上方修正につながった形です。

引け後には、ほかにも上方修正が並びました。いずれも株探の決算速報で確認できます。

– TISI(3626):通期の経常利益を810億円から830億円へ2.5%上方修正し、6期連続の最高益予想を上乗せ。年間配当も90円から92円へ増額(出典:株探)。

– 横河電機(6841):通期の経常利益を850億円から880億円へ3.5%上方修正し、2期ぶりの最高益更新を見込む。年間配当は92円で据え置き(出典:株探)。

– ケーズホールディングス(8282):上期の経常利益を188億円から260億円へ38.3%上方修正した一方、通期の経常利益は335億円で据え置いた(出典:株探)。

ケーズホールディングスのように、上期の上方修正がそのまま通期の上方修正につながるとは限りません。引け後の発表を読むときは、上期の修正なのか、通期の修正なのかを分けて確認することが大切です。

場中の決算は要点だけ:NTTと三菱商事

場中の決算では、NTT(9432)が2027年3月期の連結純利益を従来予想から140億円上方修正し、9940億円になる見通しを示しました。ただ、事前の市場予想(QUICKコンセンサス、1兆227億円)は下回っています(出典:日本経済新聞)。

三菱商事(8058)は、通期の最終利益を従来予想の1兆1000億円から1兆2000億円へ9.1%上方修正し、4期ぶりの過去最高益更新を見込むと発表しました(出典:株探)。場中の決算はこの2銘柄を要点だけにとどめ、詳しい解説は別の機会に譲ります。

ミラの見方

この1日を一言でまとめると、「選挙の開票で売られ、結果が見えて戻す」という往復でした。安値から終値までの戻りは2158円53銭に達し、前引け時点の2246円安と比べると、引けの893円安はかなり印象が違います。

ただ、戻したからといって、売りの理由が消えたわけではありません。米中間選挙では、民主党が上下両院で多数派を奪還する見込みと日本経済新聞は伝えています。AI規制への警戒が市場のテーマとして残るかどうかは、選挙後の議会運営や政策の動きを見ないと分かりません。

もう1つ注目したいのは、指数の下げ率の差です。日経平均が1.42%安だったのに対し、TOPIXは0.89%安でした。下げの中心が指数寄与度の大きい半導体株だったため、日経平均の方が大きく下げた形です。個別銘柄では、引け後の上方修正が並んだ銘柄の翌日の反応が分かれそうで、決算の良し悪しと株価の反応が必ずしも同じ方向を向かない点にも注意が必要です。

あすの注目:トヨタとソニーの決算

翌営業日の11月5日には、トヨタとソニーグループなどの決算が予定されています。半導体以外の大型株に資金が向かうかどうかを見るうえで、重要な決算になりそうです。選挙の結果を受けた市場の落ち着き具合とあわせて、確認していきたいと思います。


※本記事は、公開情報をもとに作成した情報提供のためのもので、個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

※本記事の株価・指数は2026年11月4日の値で、終値と明記したもの以外は、その時点の値です。米中間選挙の結果は執筆時点では「多数派を奪還する見込み」と報じられている段階です。引け後の決算数値は、各社の発表をもとにした株探の決算速報によります。

※出典:日本経済新聞「東証大引け 日経平均は3日続落 3カ月ぶり安値 米中間選、民主勝利で」(2026年11月4日)https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFL040FQ0U6A101C2000000/ 、時事通信「893円安の6万2188円63銭 4日の平均株価」(2026年11月4日)https://www.jiji.com/jc/article?k=2026110400840&g=eco 、株探「日経平均4日大引け=3日続落、893円安の6万2188円」(2026年11月4日)https://minkabu.jp/news/4649885 、財経新聞「一時6万円の大台割れ目前の場面も【クロージング】」(2026年11月4日)https://www.zaikei.co.jp/article/20261104/876145.html 、株探「ARE HD、今期最終を24%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も20円増額」(2026年11月4日)https://s.kabutan.jp/news/k202611040076/ 、株探「TISI、今期経常を2%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も2円増額」(2026年11月4日)https://s.kabutan.jp/news/k202611040070/ 、株探「横河電、今期経常を4%上方修正・2期ぶり最高益更新へ」(2026年11月4日)https://s.kabutan.jp/news/k202611040066/ 、株探「ケーズHD、上期経常を38%上方修正」(2026年11月4日)https://minkabu.jp/news/4649857 、日本経済新聞「決算:NTT純利益4%減に上振れ 27年3月期、携帯事業の損益改善」(2026年11月4日)https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB042320U6A101C2000000/ 、株探「決算速報 三菱商、今期最終を9%上方修正・4期ぶり最高益更新へ」(2026年11月4日)https://finance.yahoo.co.jp/news/detail/6d94dec8b5c4a6e68a08bedb6b389586aebe0729 をもとに作成しました(2026年11月4日夕方時点)。

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