こんにちは、ミラです。
祝日明けの11月4日の東京市場は、米中間選挙の開票が進む中で大きく下げました。朝方は小幅安で始まり、一時はプラスに転じる場面もありましたが、その後は下げ幅を広げました。前引けの日経平均は2246円安となり、取引時間中に6万1000円を割り込みました。
きょうの要点
– 日経平均は前引けで2246円50銭安の6万0835円36銭となり、取引時間中には6万1000円を割り込んだ。
– 米中間選挙で民主党の優勢が伝わり、AI規制への警戒からAI・半導体株に売りが広がった。
– 三井化学はJSRの買収報道を受けて一時13.5%安となり、資金負担への警戒が先行した。
前引けの数字:日経平均は3.56%安、TOPIXは2.49%安
| 指標 | 前引け(11月4日) | 前営業日比 |
|---|---|---|
| 日経平均株価 | 60835円36銭 | -2246円50銭(-3.56%) |
| TOPIX | 3832.27ポイント | -98.01ポイント(-2.49%) |
| 東証プライム売買代金(概算) | 約4兆6940億円 | — |
前引けの数字は、ロイターと日本経済新聞、共同通信の報道で一致しています(出典:ロイター)(出典:日本経済新聞)(出典:共同通信)。
前営業日は11月2日で、日経平均の終値は63081円86銭でした。3日は文化の日で東京市場が休場だったため、4日の前場は休日前の終値との比較になります。
朝の流れ:小幅安で始まり、一時プラス転換も、その後下げ加速
寄り付きの日経平均は、前営業日比108円70銭安の62973円16銭でした(出典:ザイFX!)。その後、一時プラスに転じる場面もありました。
ただ、米中間選挙の開票が進むにつれて下げ幅は広がりました。10時時点の日経平均は833円73銭安の62248円13銭で、この時点ではまだ値上がり銘柄の方が多い状態でした(出典:株探)。
11時時点では2022円39銭安の61059円47銭となり、値下がり銘柄が952銘柄、値上がり銘柄が564銘柄と、売りが広がっていました(出典:株探)。その後も下げは続き、一時は2282円安の60799円11銭まで下落しました。
取引時間中に6万1000円を割り込むのは、7月29日以来とロイターは伝えています(出典:ロイター)。朝方の「値上がり優勢」から、午前中のうちに「売り優勢」へと流れが変わった前場でした。
売りの理由:民主党優勢でAI規制への警戒が広がる
開票が進む米中間選挙では、上下両院でAI規制に前向きとされる野党・民主党が優勢な状況と伝わりました(出典:日本経済新聞)。AI規制が強まれば、米国の大規模クラウド事業者による巨額投資の障害になるとの見方が市場で広がりました。
大和証券の橋詰大輔シニアストラテジストは、事前の予測通り民主党が優勢と伝わる中で、AI規制強化の懸念から関連銘柄のポジションを落とす動きが強まったと述べています(出典:ロイター)。
ここで注意したいのは、午前の時点では開票はまだ途中で、最終的な議席の確定を待つ段階だったことです。報道されているのは「優勢が伝わる」という段階の動きであり、確定した結果ではありません。
前日の米国市場では、ナスダック総合指数が207.65ポイント高の25372.01、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が272.07ポイント高の10600.40と、半導体株は反発していました(出典:株探)。それでも東京市場では半導体株が売られたため、この日の下げは米国株の流れを引き継いだものではなく、選挙の開票を受けたポジション調整の色が強いとみられます。
売られた半導体株:キオクシアは1万円割れ、アドバンテストも大幅安
| 銘柄 | 前場の株価・動き | 備考 |
|---|---|---|
| キオクシアホールディングス(285A) | 11時30分時点10035円、前営業日比-1310円(-11.6%) | 場中には一時13%超安で1万円を割り込んだ |
| アドバンテスト(6857) | 11時時点の日経平均へのマイナス寄与度666.66円でトップ | 場中には8%超安と報じられた |
| 東京エレクトロン(8035) | 場中に5%超安と報じられた | 指数寄与度の大きい銘柄の下げが指数を押し下げた |
キオクシアの11時30分時点の株価は、株探の昼刊で確認できます(出典:株探)。場中の一時13%超安と1万円割れ、アドバンテストの8%超安、東京エレクトロンの5%超安はロイターが伝えています(出典:ロイター)。
キオクシアは11月2日の前場にも急落しており、半導体株の中でも値動きの大きさが目立っています。この日の下げは、決算への評価というよりも、選挙をきっかけとしたAI・半導体株全体のポジション調整に巻き込まれた形です。
個別の大きな動き:三井化学はJSR買収報道で一時13.5%安
三井化学(4183)は、官民ファンドの産業革新投資機構(JIC)が半導体材料大手のJSRを三井化学に売却することが分かったとロイターが報じたことを手掛かりに急落しました(出典:ロイター)。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 三井化学の場中の安値 | 一時1790円、前営業日比-13.5% |
| 売却規模の報道 | 1.3兆円以上になる可能性がある |
| 三井化学の時価総額 | 約8000億円と報じられている |
| 買収資金の手当て | 現時点では分かっていないと報じられている |
| 会社側のコメント | 現時点ではなされていないと報じられている |
報道によると、月内にも決定する見通しとされています。半導体材料事業の強化につながるとの見方がある一方、市場では「相当巨額の資金が必要になることへの警戒感が先行した」との見方が伝えられています(出典:ロイター)(出典:財経新聞)。
この材料は、企業の公式発表ではなく報道ベースのものです。売却の規模や資金の手当てがどうなるかは、まだ分かっていません。報道の段階で株価が大きく動いた事例として、正式な発表が出るまでは断定しない姿勢が大切です。
逆行した動き:空運株は堅調だった
全体が大きく下げる中でも、空運株は堅調でした。日本航空は場中に4%超高、ANAホールディングスは2%超高で推移したとロイターは伝えています(出典:ロイター)。
10時時点の業種別では、空運が値上がり率1位でした(出典:株探)。指数が大きく下げる日でも、すべての業種が同じ方向に動くわけではないことが分かります。
ミラの見方
この前場を一言でまとめると、「選挙の開票を受けた、AI・半導体株中心のポジション調整」でした。日経平均の下げ率は3.56%に達しましたが、TOPIXの下げ率は2.49%にとどまっています。
指数の下げ率の差は、値がさの半導体株の下げが日経平均を大きく押し下げたことを示しています。朝方は値上がり銘柄の方が多かったのに、午前中に売りが広がった点も見逃せません。
午後から引け後にかけては、米中間選挙の開票の進展と、米国株先物の動きが手掛かりになります。引け後には多くの企業の決算発表も予定されており、個別銘柄の動きはさらに分かれそうです。
※本記事は、公開情報をもとに作成した情報提供のためのもので、個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
※本記事の株価・指数は2026年11月4日の前場(午前)の値で、終値ではありません。11時30分時点や10時時点、11時時点と明記した値は、その時点の値です。米中間選挙の結果は執筆時点では開票途中で、最終的な確定を待つ段階です。三井化学に関するJSR売却の話は報道ベースのもので、企業の公式発表ではありません。
※出典:ロイター「午前の日経平均は大幅続落、米中間選挙の開票にらみ6万1000円割れ」(2026年11月4日)https://www.reuters.com/jp/markets/japan/N3DA6VWZTVOS3KFG45CDN4XNFY-2026-11-04/ 、日本経済新聞「日経平均前引け 続落 2246円安の6万0835円」(2026年11月4日)https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFL040FT0U6A101C2000000/ 、共同通信「東証、午前終値2246円安」(2026年11月4日)https://kahoku.news/articles/knp2026110401000581.html 、ザイFX!「日経平均寄り付き:前日比108.70円安の62973.16円」(2026年11月4日)https://zai.diamond.jp/articles/-/498431 、株探「10時の日経平均は833円安の6万2248円、アドテストが312.83円押し下げ」(2026年11月4日)https://s.kabutan.jp/news/n202611040492/ 、株探「11時の日経平均は2022円安の6万1059円、アドテストが666.66円押し下げ」(2026年11月4日)https://finance.yahoo.co.jp/news/detail/480cfc489f90d324c86c0152d8efe0207f4d2605 、日本経済新聞「東証10時 日経平均が下げ拡大 一時6万2000円割れ 米中間選、民主優勢で」(2026年11月4日)https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFL040G40U6A101C2000000/ 、株探「前場に注目すべき3つのポイント~米中間選挙の開票結果を受けて思惑的な動き~」(2026年11月4日)https://s.kabutan.jp/news/n202611040325/ 、ロイター「日経平均は一時3%超安、ハイテク株が大幅下落 キオクシアHD13%超安」(2026年11月4日)https://www.reuters.com/jp/markets/japan/FRBNNJ7AIBMJTJMCKQB6MU7GYE-2026-11-04/ 、株探「話題株ピックアップ〖昼刊〗:ヤマトHD、スズデン、キオクシア」(2026年11月4日)https://finance.yahoo.co.jp/news/detail/f970f823a8b7810cce464a8065d8735b0b85562d 、ロイター「三井化学株が急落、JSR買収報道で資金懸念 半導体関連で再評価の声も」(2026年11月4日)https://www.reuters.com/jp/markets/japan/JZ5N6VOJTJKSXCZ5E5FD7AAXSI-2026-11-04/ 、財経新聞「三井化学 大幅続落、JSRの買収報道が伝わり資金負担増への懸念先行」(2026年11月4日)https://www.zaikei.co.jp/article/20261104/876039.html 、ロイター「日経平均は下げ幅拡大、2%超安 AI株『ポジション落とす動き』」(2026年11月4日)https://www.reuters.com/jp/markets/japan/X7KLB5S27JPAZGMJQQL6TWTG6A-2026-11-04/ をもとに作成しました(2026年11月4日昼時点)。

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